2018/01/08

クルーを辞めることにしました。 

諦めた一つ目の事、クルー生活❤
そう、キャビンクルーをついに辞めることにしました。


UAEは産休が1ヶ月半。
クルーは特殊な仕事なので、そこにプラスで100日
4ヶ月半で3~9日のフライトに飛んで行く。


出産前はそれが出来ると思ってた。
私の生活が有って、そこに赤ちゃんが組み込まれるだけで、自分の生活は変えなくても良い
と甘いことを考えてた。


周囲にも星の数ほどママさんクルーはいるし、
大丈夫、出来ると思ってた。



でも産んでおっぱい戦争が始まり、
妊娠出産が何でもなかったと思えるほどに
おっぱいを出すということは血のにじむ努力が必要で
やっと出るようになったおっぱい育児が
いかに神聖で美しいかを体験して
もう、辞めようと決心がつきました。



4ヶ月半で復帰するクルーは
復帰までにおっぱい用の冷凍庫を購入し、
その冷凍庫がぱんっぱんになるほど搾乳して冷凍します。
おっぱいが出る人は。
母がフライトに出て3日~9日いなくなると
それをナニーが暖めて赤ちゃんに飲ませる。



おっぱいが出ない人はあえなく4ヶ月半で断乳。



おっぱいが出る人はその後も搾乳を続ける。
飛行機のトイレの中でフライト中に搾乳。
ホテルに着いたらホテルで搾乳。
冷凍してドバイに持ち帰る。


そうして2年のおっぱい育児を続ける人も中にはいます。


産む前からいっぱい悩んでいろんなママさんたちにインタビューもした。
全員赤ちゃんは大丈夫よと言う。
育児で煮詰まった専業主婦になるより、
生き生きと働いてるママのほうがいい、
大好きな仕事ならなおさら、と。


でも産んで赤ちゃんを目の前にして
そんなママさんたちにもう一度話を聞くと、
おっぱい出るのに早い人は1ヶ月で断乳してたり。
粉ミルクがおっぱいを代用出来ると信じてる人が本当に多かった。
搾乳したおっぱいだけ飲ませとけば大丈夫と思ってる人も多かった。



出産にしても無痛分娩が正しいと信じてる人が周囲に9割
そういう現代のママさんに限って、
自然分娩とかおっぱい育児なんてと言ってくる人が多かった。



何でも自然のことをしようと思うと
手間隙かかるし大変やし、根気がいるし
数字では見えへんから神経も使うし。
観察しっかりしなあかんし。



なんでも自然のことは大変なのです。



経済的にやむを得ない事情の人もいるし
おっぱいが頑張っても出ない人もいるから
仕方なくという人ももちろんいる。
だから決して何が正しくて間違ってるとかではないけど、
選択出来るなら私は自然分娩が良いし、
おっぱい育児が良い。


産み落とすだけじゃなくて
ちゃんと育てたい。
おっぱいを持った唯一の存在が飛んで行くんじゃなくて
側にいてあげたい。
おっぱいを搾乳するんじゃなくて、
肌と肌をしっかりくっつけて直接あげたい。
赤ちゃんがお腹がすいて目覚めた時に
張るおっぱいでありたい。
赤ちゃんとサイクルが同じで有りたい。
赤ちゃんが病気の時は、抱っこして一緒に寝てあげたい。
毎晩一緒にお布団に入りたい。
記念日には一緒にお祝いして写真をパチリと撮ってあげたい。


赤ちゃんは大丈夫、というけど、
私にはその言葉が違和感。
ほっといても育つけど、数字には現すことが出来ないぬくもりの中で育てたい。


そうしないと私が後悔するとはっきり思いました。



4ヶ月半で復帰という時間はあまりに短すぎて。
クルーという仕事が天職で大好きで仕方ないけど。
もう充分やったし。
何よりもお腹空かせた我が子が泣いて起きた時、
上空4万フィートで張ったおっぱいを感じたくない。
私には絶対出来ない。



誰もが前に進む日がくるのです。
私も前に進もう。



きっとこれからもクルー時代の思い出をしばらくウダウダ書いてしまうと思うけど、
どうぞお付き合いくださいな❤



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2 件のコメント:

  1. レニーさんの、レニーさんらしい、自信と愛のこもった選択を、おめでとう!涙ながらに悩み、考え、後戻りし、でも少しずつ前進して手に入れた大きな決断を、おめでとう!素敵なことだと私は感じます!

    私は元夫のDVのため裁判所から保護命令が発令されたなか、赤ちゃんを迎え入れる家を出産の2週間前にひとりで契約し、骨折したボロボロの両足で思いっきり奮い起つ様な気持ちでの孤独な出産だったので、産後は、肌をつけたい、抱っこしたい、温もりを感じ、感じさせたいと願いながらも、子どもの命を繋ぐお金を稼がなければふたりとも死んでしまう恐怖のなかで、涙ながらに働くことしかできませんでした。だから、レニーさんの選択に大きな拍手を送り、お祝いのお花を手向けたいです。本当にいろんな感情があると思うけれど、大切な天職を手放す決断は、世界中で、お子さんだけにしかさせられない、ものすごいものだと思うけれど、きっと素敵な未来が待っていると思います!努力と能力で生きぬいて来た今までの道筋は、絶対に消えないから大丈夫!

    ・母として子どものそばにいたい
    ・生きるためのお金がほしい

    私の、命の叫び声が聞こえる様なふたつの願いは、絶対にどちらも必要だけど、絶対に同時には満足に叶うことのないもので、たくさん悩み、たくさん諦め、やっとここまできました。楽しもうね。私も日本の小さな町で、楽しんで悩んで涙してまた楽しんで、自分の責任で選択して生きる素晴らしさを感じているよ!

    そんな子どもと、数年前にふたりきりでドバイに行きました!レニーさんのブログを見て、おしゃれなカフェに行きました♪ありがとう!

    https://ameblo.jp/miyuchan1106/

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  2. 久々に更新されて、心配はしておりましたが、無事で何よりです。
    よく決断されました! こうしたほうが良いと思っていることに素直に従える人は少ないと思います。仕事や経済という建前を理由にし、赤ちゃんとの時間を犠牲にしてしまっている人のなんと多いことか。
    その人・それぞれの家庭を保つために方法は千差万別だけれど、赤ちゃんとの時間は何を置いても優先されるべきで、その時間を作るために最善を尽くすことはできるはずなのです。
    半年に満たないわが子と母親を一週間以上も離れ離れにさせる規則なんて、正直最低ですね。つまり産休をもっと長く取らせるべきで、一度跳ぶと一週間戻れないなら、最低1年は産休を取らせるべきじゃないかなぁ。
    私は言葉が下手で伝えきれないけれど、本当にレニーさんのおっしゃる通り。

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